今回も応用編としてルビ付きカラオケ動画の制作方法を紹介します。前回は、Photoshopで画像と色付きの歌詞データを用意するところで終わりましたが、今回はPremiere Proを使用して、色付き歌詞データを動かしていきます。
基本のかなるびの作り方はこちらから
土台画像と歌詞データ画像を挿入
Premiere Proを立ち上げて、まずタイトル画像と音源を挿入します。
次に、土台となる歌詞データが入っていない間奏用画像を挿入します。土台の上に、透過して作った歌詞データ、歌詞データ色付きを挿入します。
白紙の土台の上に歌詞がのっかりました!
色付き文字を動かす
次に、歌詞データの上に、色付き歌詞データを表示するようにします。
すると、さっきまで白だった歌詞が、色付き歌詞が上に乗ったことにより、色付き歌詞が優先的に表示されるようになりました。ここにクロップ機能を追加していきます。
色付き歌詞データを選択した状態で、エフェクトに「クロップ」と入力し、「クロップ」をダブルクリックして適用します。
すると左側にクロップ設定が表示されます。「上」「下」「右」「左」と表示されますが、今回は「右」をクリックします。左のほうに時計マークがあるので、クリックします。これによって、色を動かすタイミングを設定することができます。
音を再生しながら、パーセントの数値をいじります。数値が大きくなるほど白文字が多くなり、数値が小さくなるほど色付きになります。ワンフレーズでたとえると、歌い出し100%→→50%→→歌い終わり0%のようになります。
キーを打ち終わったら最初から再生してみましょう。白文字が歌声にあわせて色が変わっていくと思います。慣れるまでにコツや時間がかかると思いますが、頑張ってください。これを1曲まるまる作業します。
歌唱パートの画像を挿入する
作業お疲れ様でした。もう半分以上は作業が終わっていますので、もう少しです。最初のほうで作成した、「パク・ジニョン」さんと「ソンミ」さんのそれぞれのソロパート画像を、歌唱パートと合うように挿入します。
ソンミちゃんのパートはソンミちゃんの画像、餅ゴリさんのパートはパク・ジニョンさんの画像を挿入。
これを1曲通して差し替えます。
応用:歌詞を二列にする
ここからは応用編です。ラップ曲など、歌詞の流れがめちゃくちゃ早いときに、このように歌詞を二列に表示したい場合があります。
下の図を見ると、歌詞データと色付き歌詞データの上に、さらに歌詞データと色付き歌詞データが乗っているのがわかるでしょうか。もちろん貼り付けたままだと、お互いに文字が重なってしまうので、下の歌詞データと色付き歌詞データを「モーション」の「位置」で重ならないように上下にずらします。
こうすることで文字全体の上下を調整することができます。ただ、この場合、一つ厄介なことが発生します。
文字全体を上下にずらしたため、日本語歌詞がはみ出てしまったのです。これはもったいない……。ということで、さきほど使用した「クロップ」機能をここでも使います。
今度は時計マークは押さずに上を60%に設定します。すると、はみ出た歌詞が消えました。
消えた日本語歌詞を取り戻せ
はみ出た部分はスッキリしましたが、今度は日本語歌詞がまるまる消えてしまいました。ということで、最初に作成した文字データを再び挿入します。
すると今度は白色文字がずれて表示されてしまいました。先程も使用した「クロップ」で、今度は日本語歌詞より下の部分を切り取ります。今回も時計マークは押さずに、だいたい40%に設定してあげるとよいでしょう。
だぶっていた白文字部分がカットされ、日本語歌詞もきちんとした位置に表示されました。お決まりですが、これを曲を通して作業します。
ざっとひととおり説明しましたが、いかがでしょうか。もちろんカナルビ動画以外にも、ほんもののカラオケ動画の作成にも応用ができますので、ぜひ興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。